財政課あるある川柳

 
自治体の中枢を担い、大きな責任を背負って日々奮闘している財政課。
それなのに、なぜか敵視されることもしばしば…。
そんな皆さんの“悲哀”や“情熱”を、5・7・5のリズムにぶつけましょう。
 
 

第2回「財政課あるある川柳」入賞作品

※作品下は作者名と、作者のコメント
 
  

👑 最優秀賞

健全化 進めた職員 不健康

財政課長(兼)行革係長
  
財源だけでなく公務員人材不足にあえぐ中、課長が係長を兼務する辞令もちらほら… そこで全庁的な組織改革に取り組み一年が過ぎ…成果も見えてきました… その一方で改革の旗手本人が不摂生がタタリ内臓系でのドクターストップ 身体には気をつけましょう^_^
  
  

🏳️ 家では完敗で賞 

家庭には 我より優れた 査定官

HDK
  
夜遅くまでかけて予算査定を頑張っても、家庭に控える査定官の査定には叶いません。 おかげさまで、私は常に財源不足です。
  
  

❤️‍🩹 やさしさの代賞

「一度なら」 配慮も三度で 義務になる

Y町財政係
  
例外的な配慮として「今回だけ」と対応したことが、回数を重ねることで前例となり、やがて当然の義務として扱われてしまうことがあります。 現場のやさしさや柔軟な対応が、制度として固定化されていく難しさを詠み、判断の重さを表現しました。
  
  
  

名作紹介

惜しくも入賞を逃したものの、眠らせておくには惜しい作品たち
  
  
決めた人 払う頃には もういない
事業の意思決定を行う時点と、その費用負担が本格化する時期には時間差があります。その結果、決定に関与した人と実際に負担に直面する人が異なるという構造が生まれます。将来世代への影響の重さを皮肉を込めて詠みました。
  
  
削ったが 鶴の一声 満額に
財政課担当者がしっかり査定して調整したが、市長査定でしっかり満額に戻されてしまう悲哀を表しました。
  
  
財源を 確保しまちに 請(こ)う風情(ふぜい)
本市では、中心市街地エリアにおいて、まちに賑わいを創出することで、関係人口・定住人口の増加を目指しています。事業の推進には、財源確保が必須のため、市税や交付税などの一般財源はもとより、国県支出金や有利な地方債などの財政措置も最大限活用することで、希望ある未来を創り続けるまちとなるよう、これからも取り組んでいきたいです。
  
  
交付金 不況の知らせに 恐怖する
ニュースや新聞で物価高や燃料代高騰など、日本経済の不況が取りざたされる度に、具体的に発生する事務やその財源に意識が向くのは財政課ならではかと思います。特に、担当課との協議のうえ補正予算を編成しなければならないときには、既存の事務に上乗せしてスピーディーな対応が求められるため、情報をチェックする際には緊張が走ります。
  
  
予算減 成果は出して 残業増
予算をしっかり削減して成果は出しているものの、その分残業が増えて人件費も増加するという財政課あるあるを表現しました。
  
  
午前二時 胃薬飲んで おお退散
当初予算はチョモランマに登るようなものです。進めども進めども山頂は見えず…。しかしながらてっぺんは過ぎ去りあっという間の午前二時。太田胃酸をかちこみ不夜城からの脱出を試みた一句です。査定での原課との対立、決まらない予算、上役や議会との調整…等々のストレスから胃薬が常備薬になるのも必然ですよね…。
  
  
 
ほかにも、たくさんの作品をお寄せいただきました。 どの句にも、現場のリアルや人柄がにじんでいて、事務局も読むたびに楽しませていただきました。 ご応募くださった皆さま、ありがとうございました。
 
 
 

 

第2回「財政課あるある川柳」大募集

※募集は終了しました

第2回「財政課あるある川柳」大募集

 

■ テーマ

財政担当としての情熱や悲哀、日常業務の「あるある」、財政部門に伝えたい現場の思い
第1回最優秀賞
要求書 起債できるが 記載なし
 

■ 応募資格

どなたでも応募可能です
 

■ 応募点数

お一人につき3作品まで
 

■ 形式

5・7・5の川柳の形であること
※字余り・字足らずOK
※その他、公序良俗に反しなければ制約無し
 

■ 応募方法

下記よりご応募ください。※ペンネーム・匿名での応募可
※上記応募フォームへのアクセスが難しい場合は下記の応募用紙をconsensus@lg-zaisei.comまでお送りください
【自治体職員の方】
自治体職員以外の方
 

■ 募集締め切り

2026年7月10日(金)
 

■ 応募結果

優秀作品は8月に発表(予定)
 

■ 選考方法

事務局及び関係者で厳正に選考
 

■ 注意事項

・応募作品は未発表のオリジナル作品に限ります
・応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、主催者は広報・イベント等において無償で使用できるものとします
 
 
 

 

第1回(2025年度)入賞作品

 
※作品下の文章は作者コメント
 

👑 最優秀賞

 

要求書 起債できるが 記載なし

 
財政課員なら誰しもが特財の有無に目を光らせると思いますが、そこに担当課との温度差を感じる場面も少なくありません。
起債が使える事業の財源を一般財源のみで要求してきた、これはそんな時に思い浮かんだ詩です。
 
評 財政課なら思わず「そこ、大事なんです!」と声が出そうな場面を、ダジャレの軽やかさで巧みに封じ込めた一句です。事業課は「使う」に目が向き、財政課は「どう賄うか」に目が向く。その温度差をコミカルに描きつつ、実は財源意識のギャップという本質的な課題へとそっと導いていきます。もし全職員が財源まで想像して要求書を作れたなら…査定はまるで別世界。そんな未来図さえ思い描かせる、軽妙さの中に深さが光る一作です。
 
 

優秀賞 

 

予算書に 書けぬ本音の 査定術

 
〇円×〇件 数字で表現できない、人情と現実のさじ加減。
 
評 数字だけを相手にしているようで、実は人の思いと現実の狭間に立ち続けるのが査定の仕事です。しかし、その絶妙な「さじ加減」が予算書に載ることは決してありません。本句は、その不可視の技術を、軽やかな言葉であぶり出しました。もしこの「査定術」を共有知として言語化できたなら…財政課も事業課も、互いに歩み寄れる未来が拓けるはず。そんな希望まで感じさせる、余韻の深い一句です。
 
 

年度末 切られる前に 使い切れ

 
使い切り予算は来年度の予算執行を楽にする「必要悪」と考えているお役人に贈る言葉。
 
評 節約すれば翌年カットされてしまう…予算執行の現場に潜む静かな矛盾。本来なら称賛されるはずの工夫が、むしろ逆風として返ってくる。そんなねじれた構造を、年度末の慌ただしさとともに鋭く切り取った一句です。使い切り予算を単なる「悪習」とせず、その背後にある制度の影まで照らし出している点に、作者の優しさと現場のリアリティがにじみます。「何を切り、何を守るのか」、静かな問いが読後に残る一句です。
 
 

エクセル依存賞

 

エクセルが 優秀だけに 心配だ

 
素晴らしいマクロが組んであると嬉しいのですが、今後、条件が変わったら修正できるのか、心配してしまいます。小心者の集計担当より。
 
評 優秀なマクロが助けにも脆さにもなる。自治体実務にあるExcel文化の光と影を、17音で巧みに切り取った一句です。便利な仕組みほど引継ぎで不安が募るという、現場なら誰もが覚えのある“ヒヤリ”を的確にとらえています。制度改正や人事異動のたびに不安が募るという逆説が効いており、属人化とデジタル化の狭間で揺れる組織の課題を静かに照らし出す一句です。
 
 
 

名作


惜しくも入賞を逃したものの、眠らせておくには惜しい作品たち
 
 
敗北の方程式はJFK(人件費扶助費公債費
2005年の阪神タイガースリーグ優勝に貢献したリリーフ投手3名の頭文字を取った「勝利の方程式JFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之)」はその語呂の良さとポジティブなイメージから一世を風靡しました。それに対し、義務的経費である人件費、扶助費、公債費は地方自治における敗北の方程式と言えるのかもしれません。
 
寒夜でも 数字そろえば 心ぬく
寒さが冷え込む当初予算の時期にシステムやExcelと向き合い、苦戦していた数字の確認が完了し安堵する姿を思い浮かべました。
 
あれもやれ 基金頼みで うえしのぎ
財源が厳しい中でも、新しい事業を打ち上げなければいけないのが世の常です。
財政課はギリギリまで調整をしますが、最後は基金頼み、という予算編成での苦悩を詠っています。
基金(飢饉)と飢え、飢えと上(長)をかけています。
 
いつまでも あると思うな 寄附と基金
今やふるさとを想う国民からの浄財を当てに予算を組まなければならないほど自治体の財政は厳しい。
先人の積み立てた基金への過度な依存は危険。
持続可能な予算編成が求められています。
 
カットカット 査定はドラマ 一発勝負
ドラマの撮影現場ではカチンコ!財政課はガチンコ!予算削減のため、リテイク不可の現場主義。
 
物価高 予算足りない 上がる悲鳴
物価高、人件費増、基金充ててと一時凌ぐ