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担当に当事者意識を持ってもらうにはどうしたら…?

Q.担当に当事者意識を持ってもらうにはどうしたら…?

担当課のビルド&スクラップにおけるインセンティブ(当事者意識)を持たせるにはどうしたら良いでしょうか?
 

A.予算編成時だけでなく、日ごろの財政課協議から財源のありがたみを感じられるような対応を財政課がとり続けることが大事です。

 
      
財オタ 高岡市
長久洋樹さん
 
私は、本件のインセンティブについては、直接的なものと間接的なものと2つの観点で感じられることが大事だと思っています。
直接的なものは、予算要求時での工夫ですが、新たな歳入の確保や民間事業者と組んで予算ゼロで実現する事業の実施などに取り組んだ時、その効果額の2倍の金額をシーリング枠の拡大に利用できるというようにしました。なお、公務員はこのようなアイデア出しが苦手な人が多いのと、いつまでも新しいネタがでるとは限らないので、この制度を導入した2018年度以降に提案されたものは、継続して評価するものとしています。
間接的なものは、日ごろの財政課協議等での対応です。例えば、突発的な修理等が発生したときに、必要な予算をしっかりと確保することを約束し、実現してあげることや施設の大規模営繕計画に基づくものは、前年度の決算状況に応じ、9月や12月補正予算で前倒して対応するといったことも行うなど、日ごろ、困ったときにお金で解決してあげられることはちゃんと対応することで、財政収支の均衡を求める行動は、最後は、自分たちにも返ってくることを実感してもらえるよう心がけていました。
財政課は、財布を握っているからえらいのではなく、財布をうまく管理できるからえらいのです。でも、うまく管理するには、実際使っている現場の知恵が必要です。現場とパートナーシップをうまく構築するための知恵と努力が財政課には求められています。