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財ラボ厳選TIPS集~財政調整基金と公共施設整備基金~
財政課のみなさんのお役に立てるさまざまなヒントやテクニックを集約しました
1.財政調整基金の適正規模はどのくらい?
財政調整基金の適正規模に対する考え方は、大規模災害などの予期せぬ事態が発生した場合の初期対応必要額として、標準財政規模の20%相当額を目安とするなどの意見を多く聞きますが、はっきりと、この額という目安はありません。
ただし保有額が多くなると、議会等から「現時点での行政サービスが本当に充分なのか」などの指摘があるかもしれませんので、保有高について対外的に説明できるよう内部でロジックを整理しておく必要があります。
2.財政調整基金でカバーする範囲はどこまで?
近年、多くの自治体で老朽化した公共施設の更新費用が大きな課題となっています。将来、公共施設更新が短期間に集中して必要となる可能性も考え「公共施設の更新準備基金」等の設置を検討している自治体もあります。
これは、どの程度基金を持っておいた方がよいかを算出し、財政調整基金との役割分担をはっきりさせることで安定的な財政運営に繋げることを目的としています。
3.基金の増減に敏感に反応して議論できる場がある?
経常的部門の財源が不足してしまうと、想像以上に早いスピードで基金が減少してしまいます。多くの人の目でチェックしつつ、基金の減少に敏感に反応し議論ができる場を持てるかがとても大事です。