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自治体の垣根を超え地域全体を良くするために
「財ラボ会員がイマ考えていること」を聞く「財ラボリレートーク」。
今回は元鹿屋市職員で財ラボ新研究員の橋口和彦(はしぐち・かずひこ)さんにお話を伺いました。
【聞き手 代表理事・定野司】
自治体の垣根を超え地域全体を良くするために
経歴を教えてください。
新卒で某二輪車メーカーに数年勤めましたが、地元に戻りたくなり鹿屋市への転職を考えました。しかし、ちょうど平成の大合併の時期で職員募集が停止されていたため、「地元に戻れる公務員」ということで鹿児島県警に転職しました。
その後、鹿屋市の職員募集が再開されたので受験したところ、合格できました。鹿屋市ではデジタル部門・財政部門・企画部門・観光部門を経験しました。財政部門と企画部門への配属が長く、通算で8年経験しています。途中、総務省や内閣官房へ出向もしました。
これからどんなことしたいですか?
日本の自治体の「財政」と「企画」の仕組みを変えたいです。
鹿屋市では財政部門は総務部、企画部門は市長公室と財政部門と企画部門のセクションが分かれていたため、部門間の連携に課題を感じていました。
財政部門と企画部門の連携は重要ですよね。組織改革などで鹿屋市の中から変えていく方法もあると思いますが、外に出ようと思ったのはなぜですか?
先ほど平成の大合併の話をしましたが、私が財政課にいた頃は「旧〇○町」など合併前の自治体の職員の方々と肩を並べて仕事をしていたので、お互いの文化の違いなどを感じる場面がよくありました。
また、私自身も合併前の旧吾平町の出身者として「まちの合併」という事態を経験しました。
こういった背景から「自治体というのは、たまたま線が引かれて、その枠の中に入っている人達が分けられているだけで、もしかしたら、また合併するかもしれない。そう考えると、鹿屋市だけでなく、地域全体を良くしたい」という思いを抱いていたからです。
なるほど。送り出してくれた鹿屋市はもちろん、全国の自治体に還元できるような活躍を期待しています。
はい(笑)やっぱり、外に出ても鹿屋市のことは気にかかっているので、私にできることは力になりたいと思っています。
早速、色々と仕掛けを考えていて、還元できるように動いています。
最後に今後の抱負を聞かせてください。
今までのキャリアを生かしつつ、社会課題に対して大きなインパクトを残せる人間になれるよう、歳を重ねていきたいと思っています。