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相談室 政推計って必要なの?

 
日々の業務の悩み事に、財政のベテラン「財オタ」がアドバイス。
今回は自治体職員。財政、公会計、資産台帳整備、施設白書、将来推計、セグメント情報作成の経験がある大東市・獺祭部屋の主人(だっさいべやのあるじ)さんに回答いただきました。
 

Q 財政推計を作る真の目的は何でしょうか?苦労して作っても推計どおりにはならないし…

財政推計は、当たるか当たらないかのクイズをしている訳でありません。 たとえば、現状のまま20年30年経過したらどうなっているのか(現状ライン)、組織が将来にわたり理想とするところはどこなのか、破綻してしまわないように守らなければならない限界ラインはどこなのか、これらをはっきりさせ、住民や職員に見えるようにしておくことは大切なことです。 現状ラインと理想ラインとの乖離幅は把握すべき行財政改革の幅を意味します。
また、しっかりラインをひいて見える化しておくことで、現状の良し悪しが一目瞭然となります。そうすることで、現状がラインから外れて悪化したときは、いち早くそれを察知することができ、早期に処方箋を書くことができます。 私は、変化を敏感に感じ取るためのモノサシ(財政推計)を持っておくことは大事なことと考えます。 もし、私がとある会社の経営を任されたとしたら、人件費や利益を生み出す資産の更新情報を含めた推計予測を、当たるかどうか分からないからやらないという事は絶対にありません。
 
 

回答者

 
 
 
 
獺祭部屋の主人さん
自治体職員。財政、公会計、資産台帳整備、施設白書、将来推計、セグメント情報作成の経験あり。
 

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