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現場のやる気を起こす仕組みづくりが難しいです…

Q.現場のやる気を起こす仕組みづくりが難しいです…

枠配分予算を行っていても、現場の要求がどうしても枠を超えてしまうという問題を抱えている自治体は多いと思います。
対話で解決できたという団体もありましたが、現場のやる気を起こさせる仕組みづくりが、やはり難しいと感じています。
 

A.「ビルド&スクラップ」をうまく理解してもらうことが必要だと思います。(回答者:財オタ・今村寛さん)

 
      
財オタ 福岡市 今村寛さん
 
「予算が減る」っていうことだけ考えると、なかなかやる気が起きにくいと思うので、ビルド&スクラップっていうことをうまく理解してもらうことが必要だと思います。
ただ、ビルドってなかなか難しくて、スクラップを自分でしなければいけないというだけの枠配分が実は多くて。
あまりモチベーションが上がらないというのが実情です。
ただ、それはただの甘えですよね。
お金が足りないけど、やらなければいけないことがあるのは、現場の甘えであって、お金が足りないのは、財政課のせいでも首長のせいでもないんです。
 
自治体財政の外部環境のせいなんです。
お金が足りない中でやらなきゃいけないことを優先順位付けをしなきゃいけないのは、財政課の仕事ではなくて、職員一人ひとりの仕事なんです。
だから「やる気がないからできない」って言っちゃだめなんです。
言い方は厳しいですが、どんなふうにオブラートに包んで言うかというと、
「やりたことがあったら、自分たちでできるんだよ」
とか、
「どこをどう見直すかは、自分たちで決めていいんだよ」
という言い方でやっていくしかないと思います。
そのためには、財政状況がどう置かれているか、どこの部門も厳しいということを現場の一人一人に丁寧に説明していくことが必要になると思います。