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エレメントの分類

 
「幸せな合意形成ができる新しい予算編成」をゴールに置くと、エレメントは「予算をしっかりと組めている」という意味で「成果があること」と、それらを編成していく「やり方への期待」という2つに大別されます。
 
更にこの2つを
個別の事務事業の計画がしっかりなされていること、質が高く、コストもしっかりと組めていること=木
 
「木」を間引きしたり、順番を変えたり、2つを1つに合わせたり、など全体配分を的確にして束ねること=森
 
「木」や「森」が健全に育つためのプロセスや仕組みのこと=土壌
 
と「木・森・土壌」といった表現で3つの大分類に分けました。
さらに、それぞれ中分類・小分類に分解し、小分類の下に具体的なエレメントが並ぶことになります。
 

「木」はさらに
①市民の利益が実現できていること
②それらを実現するためのコスト計画が適切であること
の2つの軸に分類でき、それぞれの軸を達成するためには
 
①:「市民価値(ニーズ)に根ざしていること」「実現方法が的確であること」
②:コスト計画が適切である=実現方法に対して妥当である
 
といった要素が必要であると定義しました。
 

「森」も「木」と同様に
①市民の利益が実現できていること
②それらを実現するためのコスト計画が適切であること
の2つの軸に分類でき、それぞれの軸を達成するためには
 
①:「必要最低限の価値(必須提供価値)をカバーすること」「重要な価値を最大限提供すること」
②:将来世代に負担を残さない持続可能な計画である「年代間最適配分」と首長の政策に合致しているか、部署間で重複・不足している事業が無いか、など全市的に横ぐしを通す「分野間最適配分」という2つの目線からコスト計画の最適化を図ること
 
といった要素が必要であると定義しました。
 

土壌

「土壌」は
①市民説明や情報開示などルール上必要なものを整える「行政制度整備」
②職員が生き生きと仕事ができる「職員創造性発揮」
の2つの軸で分類し、それぞれの軸を達成するためには
 
①:透明性や説明性が確保されていること
②:「能率を上げる(非効率な作業を排除する)こと」「努力や怠慢が可視化されるようなインセンティブをデザインすること」「事業のスクラップ案の提案などが気兼ねなく行えるような心理的安全が確保されている環境を整えること」
 
といた要素が必要であると定義しました。