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相談室 ビルド&スクラップに対するインセンティブって?

 
日々の業務の悩み事に、財政のベテラン「財オタ」がアドバイス。
今回は「高岡市財政健全化緊急プログラム」実行の中心人物の高岡市・長久洋樹(ながひさ・ひろたか)さんに回答いただきました。
 

Q ビルド&スクラップに対する現場への効果的なインセティブはどのように設計したら良いでしょうか?

 
予算編成時だけでなく、日ごろの財政課協議から財源のありがたみを感じられるような対応を財政課がとり続けることが大事です。 収支均衡への取り組みが最終的には自分たちに返ってくることを直接的・間接的に実感できるよう、例えば、現場が新たに生み出した財源額に応じて枠の上限額に+する(直接的)、突発的な修理など現場が困ったときには必要な予算を確保する(間接的)といった仕組みづくりが効果的だと思います。 財政課は財布をうまく管理できるからこそ「えらい」のです。 でも、うまく管理するには、実際に財源を使っている現場の知恵が必要で、財政課には現場とパートナーシップをうまく構築するための知恵と努力が求められています。
 
 

回答者

 
高岡市 長久洋樹さん
「高岡市財政健全化緊急プログラム」実行の中心人物。現場から自発的に事業のスクラップ&ビルドが提示できる仕組みの導入、予算編成工程の工夫により、歳出超過が続いていた同市の収支均衡を計画期間から1年前倒して達成。これらの業務見直しにより、財政課職員の残業時間を大幅に改善。中小企業診断士の資格を持つ。 NPO法人T.upの副理事長・事務局長。
 
 

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